視覚障害者柔道の世界大会にて日本代表選手団がVISIONGRAMを採用
NPO法人日本視覚障害者柔道連盟は、12月4日(月)-5日(火)、東京体育館で開催される視覚障害者柔道の世界大会「IBSA柔道グランプリ東京大会」にて、VISIONGRAMを採用することを発表した。大会期間中、日本代表選手は、VISIONGRAMを適用させた名刺を所持するほか、デジタルフィルターとしても活用し、自身の障害についてSNSなどで発信・共有していく。本施策を通じて日本視覚障害者柔道連盟は、視覚障害への世の中の理解が深まると共に、視覚障害者柔道との競技そのものへの関心が一層高まることを目指していく。
日本視覚障害者柔道連盟副会長
初瀬 勇輔 氏
私自身いつもどのように見えているか伝えることに苦心しています。今回の企画で出来上がったデザインを見て驚きました。まさに見えなさが見えるようになっていました。これなら国内だけでなく海外の方にも私の見え方を簡単に、そして素敵に伝えられるのではないかと思っています。今回このようなプロジェクトに、視覚障害者柔道連盟として協力でき、とてもうれしく思います。VISIONGRAMを通じて、たくさんの方に視覚障害者の見え方が十人十色であることを知ってもらうことで、視覚障害者への理解が今まで以上に広がることを期待しています。
眼科医(VISIONGRAM監修・協力)
辻 拓也 氏
視覚障害と一括りに言っても、視覚障害をお持ちの方それぞれの「見えない・見えにくい」があります。それを周りの方(家族、友人、職場の方など)誰もが体験・理解できるようになります。私達、医療従事者の場合ですと、医療の現場で複雑な検査データをわかりやすく可視化することで、医師・患者間のコミュニケーションを円滑にできるかもしれません。また自分でも気づきにくい視野の欠損が客観的に把握できることでご本人にも新しい発見があったり、パラアスリートの選手にとっては戦略やトレーニングの強化にも繋がるかもしれないなど、様々な活用の可能性があります。