視覚障がいの見え方は、
障がい者の数だけ存在する。
しかし、自分の見え方を、
言葉で説明することは難しい。
もし、それを共有できれば。
障がい者と健常者の間に、
新しいコミュニケーションが生まれるはず。
「VISIONGRAM」。
それは、視覚障がいを可視化するデザイン。
障がいの検査データを元に、
一人ひとり異なる見え方を再現した
ビジュアルフィルターを生成する。
視覚障がいへの理解が深まり、
障がい者も健常者も
共に暮らしやすい世界を目指して。
視覚障がいの検査データを元に、一人ひとり異なる見え方を再現したビジュアルフィルターを生成。
写真や映像の最小単位「ドット」をモチーフに、
大小や密度を変化させることで視覚障がいの「視力」「視野」「感度」を表現。
画像や映像の最小単位「ドット」をモチーフに、視覚障がい者の「視力」「視野」「感度」を表現。
またドット表現にすることで、見え方はそのままに、データサイズを軽量化。
フィルターをかけた写真・映像を、よりシェアしやすいものにすることを可能にしています。
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視力の表現
視力の数値により、画面全体のドット数が変化。視力が低いほどドット数が少なくなることで、全体がぼやけて不鮮明な見え方になります。
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視野の表現
ゴールドマン視野計の検査データを元に、視野の見えている範囲と、欠けている範囲(暗点)を表現しています。
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感度の表現
視野の中の見えやすい(=感度の高い)範囲ほどドットが大きく、見えにくい(=感度が低い)範囲ほどドットが小さくなります。
視力0.01未満の表現
視力0.01未満の視力には、指数弁(CF: counting fingers)手動弁(HM: hand motion)
光覚弁(LP: light perseption)光覚なし(NLP)の4段階があります。
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指数弁の表現
目の前の対象物に反応して、ドットが出現します。目の前に差し出された指の数が何本かわかる程度の解像度です。
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手動弁の表現
目の前の対象物に反応して、ドットが出現します。目の前に差し出された手の動きがぼんやり分かる程度の解像度です。
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光覚弁の表現
空間の明るさによって、画面全体の地の色が変化します。明るい場所では白に近い色に、暗い場所では黒に近い色になります。
色覚異常の反映
色を感じる3つの細胞「赤錐体」「緑錐体」「青錐体」のどれかが欠けていたり、十分に機能していないことが考えられます。
VISIONGRAMでは以下の8種別に対応し、それぞれの見え方を再現しています。
色覚異常8種
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1型(P型)2色覚
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2型(D型)2色覚
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3型(T型)2色覚
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(A型)1色覚